避難訓練に思うこと
今日は月に1度の避難訓練の日でした。
子どもたちが、元気いっぱい運動あそびを楽しんでいると、、、
「火事です!!」
調理室から栄養士さんたちの大きな声が園内に響き渡りました。
調理室ではすぐに初期消火を開始!
そして子どもたちは、先生と一緒に保育室からベランダへ出て避難開始です。
今日は、はじめて大きな長い階段を使っての避難なので、先生たちも慎重に、慎重に進みます。
0歳児クラスのお友だちは先生の抱っこやおんぶでひと足先に避難しましたが、1歳、2歳は頑張って自分の足で階段を下りました。
普段使ったことのない階段で、しかも幼い子どもたちにはそこそこ大きな段差です。
ゆっくり、ゆっくり、慎重にね。
階段の段差もさることながら、保育園のベランダから通りまでの高低差もかなりあります。
先生たちでも目がクラクラしてしまいそうな高さなのですが、子どもたちは先生の手と階段の手すりをしっかり握りしめながら、怖がることなく無事に避難することができました。
実際の避難の際に躊躇して降りられない!ということがないように、日ごろから慣れておくことはとても大切。
そしてもうひとつ、いつも避難訓練の際に感じることがあります。
それは、子どもたちと先生の「信頼関係」の重要性です。
これは以前の経験談ですが、乳児・幼児が全員参加の避難訓練で、3階のベランダから避難袋を使用しました。
正直なところ、4,5歳児数名が実際に避難袋で降りられれば上出来という訓練計画だったのですが、ふたを開けてみれば、なんと2歳児~5歳児までのほぼすべての子どもたちが、恐る恐る避難袋を覗き込みながら、先生の言葉かけを背に避難袋に吸い込まれていきました。
先生たちですら自分で「見本」を見せるのを譲り合ってしまうくらい(笑)避難袋で降りるのは勇気のいることなのに、2歳児までもが勇気を振り絞って降りていく姿は驚きでした。
その時に強く感じたのが、子どもたちと先生との信頼関係です。
目の前で、大好きな先生が「大丈夫だよ」「こうして降りるんだよ」と実際にやって見せてくれて、そばで声をかけ続けてくれたことで、子どもたちは安心して降りることができたのではないかと思います。
今回も、はじめての、そしてこんなに急な階段を、1歳、2歳の小さな子どもたちが先生の手をぎゅっと握りしめ、自分の足で一歩いっぽ躊躇せず降りていく姿を見て、子どもたちと先生との間に着実に信頼関係が育まれつつあることを感じ、訓練ではありますが、、、なんだか温かい気持ちになりました。
「避難訓練」というと、物理的な訓練そのものだけに焦点を当てがちですが、本当の緊急時に子どもたちが安心して安全に避難するためには、日ごろの子どもたちとの関わり、信頼関係がとても大切なことだと思います。
子どもたちと過ごす日々の積み重ねが、結果として子どもたちの命を守ることに繋がるのだということをしっかり胸に刻み、これからも日々の保育に取り組んでいきたいと思います。
リトルパルズ保育園が開園して3か月。
これから、もっともっと子どもたちの「楽しい!」が溢れる保育園を目指し、チームワークで頑張ります♪
【リトルパルズひろば】開催のお知らせ
日時:令和3年7月8日(木)
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場所:リトルパルズ保育園六本木
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