私が所属する園では、3月末に発表会としてクラスごとにオペレッタや歌の発表などを保護者の方の前で見てもらう行事を行います。
コロナ禍で、昨年は開催できなかったのもあり、私が発表会に関わるのは初めてです。
練習やリハーサルも重ねてきて、完成度が上がってきていて、子どもたちも自信がついてきているように思います。担任の先生は「間違えてもいいから、一生懸命やろうね」と声をかけ、子どもたちも合言葉のように「失敗してもいいから一生懸命やったらいいんだよね」と練習の前にいっている子もいます。
練習時の姿をみていると、セリフが出てこなかったり、飛ばしてしまったりした時に、「違うよ！」と揉めてしまったり、叫んで台詞を言う子に対して「綺麗な声じゃない！」と先生に言われたようにできていない友達を見て、イライラしてしまう子がいました。
その子からしたら『いい発表がしたい』といった気持ちからイライラしてしまうのだと思います。
実際に自分のセリフはきちんと言えて、友達のセリフまで覚えている子なので、どうして周りの友達ができないのかと思っているのかなと感じます。
周りの友達を引き上げてくれるような存在でもあるし、オペレッタ自体が途中で止まってしまうといったヒヤヒヤするような場面もあります。
自分の役目を果たして、友達もサポートすることで発表会を成功させるといった気持ちが持てるように寄り添えたらいいなと思っています。

ウィズブック保育園　内山成実