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*保育園コラム*WithBookプログラムの楽しさ

2018.02.20

溶けない雪だるま?!

今年の冬の寒さは一段と厳しく、春が待ち遠しいですね。
先日、WithBookプログラムの製作で、子どもたちと雪だるまを作りました。不織布タイプの水切りネットを使い、その中に綿を入れ、首の部分をきゅっとリボンで結ぶと・・・かわいいフワフワ雪だるまの完成です。ボタンで目や口をつけ、紙コップの帽子をかぶせてあげました。
先生たちは、身のまわりのいろいろなモノを使っていつも製作の事前準備をしています。毎回、「なるほど~そんな使い方が!」と感心するばかりです。
思い思いの色やお顔で出来上がった雪だるまを見て、男の子が嬉しそうに言いました。「これは溶けない雪だるまだねぇ!」

WithBookプログラムとは?

HPにも内容について記載がありますが、WithBookプログラムとは子どもたちの発語を集めて作ったオリジナル絵本(WithBook)を使い、絵本の世界を遊びや生活につなげるプログラムで、子どもの「ことば」と「こころ」を育てます。午前中の保育活動の中で、毎日WithBookの読み聞かせを行い、そこからさまざまな遊びへ想像してつなげています。製作だったり戸外遊びだったり、ちょっとしたゲームをしたり・・・。
絵本からイメージを膨らませ、子どもたちが「やってみたい!」と思えるような工夫(=「動機づけ」)をしてから遊びに入ります。「動機づけ」の中で五感を刺激することで、言葉やもの、絵本の世界を自分の実体験として楽しみ、また興味を持ってやってみたことの楽しさを実感してもらうことで、「自ら伸びること」を育んでいます。
また、遊びの中で「自分で決める」という経験を大事にし、「自分で選んだ」「自分でやった」という自分を大切にします。そして、その遊びのプロセスの中で、認めてあげたい子どもたちの様子や感じた成長を、具体的に言葉にして子どもたちに伝えます(=「意識づけ」)。それを繰り返していくことで、少しずつ「その子らしさ」を育んでいくことにつながると考えています。

“シミュレーション”の大切さ

WithBookプログラムのメイン担当となる先生は、絵本から広げた遊びの内容を考え、事前準備をします。「動機づけ」の言葉かけや工夫も大事ですが、なかなか想定通りにはいかないのが子どもたちです。どうもざわついてしまったり、泣き出してしまう子がいたり・・・。そんな想定通りにいかなかったときに慌てないためにも、どれだけ子どもたち一人ひとりの“シミュレーション”ができていたか、が大事です。「○○ちゃんにはこの作業は少し難しいから、他の先生にこうフォローしてもらうよう伝えよう」「□□ちゃんはきっと熱中してやるから、意識づけでこんな言葉をかけてあげよう」などなど。子ども達一人ひとりを思い浮かべて、いろんな想定をしておけば、臨機応変に対応できたり他の先生との連携でうまく事が運べたりしますよね。
「意識づけ」も、その子の認めてあげたい姿勢や最近素敵だった様子(「いろんな色で塗れたね」「順番が待てて素敵だったね」など)を心に留めておくと、自然に言葉かけができたりします。逆に、シミュレーションが不十分だと、プログラムが子どもたちの発達に合っていなかったり、事故やケガにつながってしまったり、ということにもなりかねません。

「意識づけ」の効果

「意識づけ」で行う「言葉かけ」はとても大事です。子ども達には概念がないので、普段大人にどんな言葉をかけられているかによって、意識や行動も変わってきます。先日、帰りのご挨拶のときに「○○ちゃん、ぴっと背中が伸びててステキだね!」と先生が言葉かけをした途端、お隣りにいた二人のお友達もぴんっと背中が伸びた、ということがありました(笑)。ある一人の子に対する「意識づけ」が他の子のしつけにもなった、素敵な場面でした。保護者の皆様の悩みでも一番多いのは「しつけ」ですが、愛情たっぷりの素敵なプラスの言葉かけをなるべくたくさんかけていくことで、子ども達の人格形成、成長のサポートにつながればと思っています。

<コラム記載>
保育園SV/清水(しみず)

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